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七草鍼灸治療院
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月経周期にあわせて こんな風に快適に生活してみよう~

毎月の月経の調子はいかがですか?

痛みや、不順はありませんか?

当院にご来院される6割以上の方が、

月経前、月経中、排卵期に痛みや不順

何かしらの不調を感じるとお答えされます。

病院での検査では機能的に問題ないので、

改善したいけれどもどのようにケアをしていいか

分らないという方も多くいらっしゃいます。

また鎮痛剤をのまなければ、仕事にいけない

月経前後は寝込んでしまうほどつらいという方も多いです。

鍼灸治療は月経痛・不順に大変効果が高く、

ホルモンバランス乱れの改善にぜひおすすめです。

 

※※※※※※※※正常な月経とは?※※※※※※※※

周期:25~35日(平均28日)

期間:5~7日

色:暗赤色

塊:なし、または細かく少量

痛み:なし、または軽めの腰のだるさ、腹部の張り、情緒の変化は感じるが
不快感なく日常生活に支障なし

 

※※※※※※※※生理痛・排卵痛ってみんなあるんでしょ?※※※※※※※※

いいえ、通常は痛はみはないものです。

どこかでバランスをくずしていて、痛みとなって
サインを出しています。

子宮内膜症・子宮筋腫・子宮後屈などの可能性も隠れています。

東洋医学では”淤血”といい血液の停滞と考えます。

頭・首・肩こり・頭痛・冷え症・ストレス
月経血に塊がありませんか?

これも”淤血”の症状です。

血液の循環をよくしましょう。

食生活・運動・睡眠、生活習慣の改善。

鍼灸やマッサージで血行をよくし痛みの改善になります。

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

月経前ってみんなイライラor落ち込んだりするよね?

いいえ。

多少の気分の乱れは正常範囲ですが、

自分でコントロールできないくらいほど

イライラしたり、逆に落ち込んだり悲しくなったり

情緒が不安定になる場合はPMS(月経前症候群)となります。

月経前は卵巣のプロゲステロン(黄体ホルモン)が活発になりますが、

多すぎると便秘、胸の張り、むくみ、ニキビがでます。

これらは婦人科ホルモンの乱れによって起こります。

この乱れの原因は、食事・生活習慣・疲労などよる

心身のストレスがあります。
月経周期に合わせてこの時期はこんな風に生活してみましょう
周期ごとの養生法
月経期

低温気(月経後)

排卵期

高温期(月経前)

の順で養生法をご紹介します。

 

※※※※※※※①月経期 ※※※※※※※

☆☆☆この時期は特にお腹、腰の冷えは厳禁!
温めて経血の排泄をスムーズにしましょう。

子宮内膜細胞、子宮内膜内に充満していた血液、頚管粘液、
細菌などが排出され、次の内膜が再生し始めます。
東洋医学では?

「理気活血」で養生します。

気と血の流れを促進(理気・活血)させることにより、
体内循環を促進させ、不要なものをきれいに排出して
黄体を萎縮させ次の卵子をつくる準備をします。
☆生活面☆何に気をつけたらいい?

・激しい運動はしないこと

・長時間座りっぱなしの方は、骨盤の血行が悪くなり
月経痛の原因になることも。1~2時間に一回は立って動いたり歩くことが大切です

・冷やさない。薄着をしない。月経期はパンツスタイルがおすすめ
夏場は冷たい飲食は避け、冬場はカイロなどで温かくしておきましょう

・湯船につかれない時は、足浴で温まりながらリラックスするのもおすすめです。
☆食事面☆何を食べたらいい?

・冷たい飲食、生ものは控えましょう。
温野菜、温かいスープ、煮物など火を通した調理法にします。

・ショウガ、ニンニク、しそ、にら、ネギ、らっきょうは
血の巡りをよくするのでおすすめ食材です。サフラン粥に
これらの食材を入れるレシピはいかがですか?

・血液を補う食材

なつめ、プルーン、レーズン、ブルーベリーなどのドライフルーツ
クルミ、松の実、ピーナッツ、アーモンド、クコの実、黒ゴマ、
ヒジキ、レバー、ほうれん草、ニンジン

血は食べ物から作られます。日頃から血の不足を補いましょう。

 

☆ツボ☆ 温めよう、温灸もgood

「関元」
ヘソから指4本分下
月経痛、冷え症、婦人科全般、胃腸障害、頻尿などに効果的

「次リョウ」
「関元」ヘソから指4本分下のツボをとります。
背面の同じ高さの腰の部分、左右指1本分外側。
仙骨にある上から2つ目の穴。2つ。
月経痛、冷え症、婦人科全般、骨盤内臓器全般、下半身全般症状に効果的

「血海」
膝の骨の内側、一番上から指3本分上がったところ
両手の親指で押して刺激します。
婦人科のツボ

 

☆アロマ☆リラックス
月経痛
イランイラン、カモミール、ジャスミン、ラベンダー、ローズ

心の安定に
ラベンダー、ゼラニウム

 

☆お茶☆リフレッシュ

カモミール、ペパーミント

 

 

※※※※※※※②低温気期※※※※※※※
☆☆☆この時期はエネルギーと血液を増やすこと。
体を休養する時期です。

卵胞期、卵胞成熟期、子宮内膜増殖期
卵胞の成熟に伴って、エストロゲン(卵胞ホルモンが)十分に
分泌されます。
卵胞は18~20mまで大きくなり、子宮内膜は3~4cmまで増殖します。
東洋医学では?

「滋陰養血」で養生します。

血を補い、卵胞の発育を促がし、卵胞ホルモンの分泌を高めます。
☆生活面☆何に気をつけたらいい?

・激しい運動は避け、軽めのウォーキング、ヨガ、ストレッチがおすすめ

・早めに就寝するように心がけます。
経血を排出させたため、子宮はエネルギーを消耗した状態です。
安静に、消耗した分休ませましょう。

・精神的に一番リラックスして穏やかで女性らしい安定した時期です。

 

☆食事面☆何を食べたらいい?

・エネルギー回復に
穀類、イモ類、豆類など主食を欠かさずにとりましょう。
ニンジン、かぼちゃ、山芋、鶏肉、キノコ類

キノコ、鶏肉、ニンジンの炊き込みご飯はいかがですか?

・タンパク質
納豆、大豆、豆腐、卵、小魚でカルシウムも補給できます
・血液を補う食材

なつめ、プルーン、レーズン、ブルーベリーなどのドライフルーツ
クルミ、松の実、ピーナッツ、アーモンド、クコの実、黒ゴマ、
ヒジキ、レバー、ほうれん草、ニンジン

ドライフルーツはお茶うけにぴったり
☆ツボ☆ 押してみよう、温灸もgood

「足三里」
足のすねの外側。
膝関節から指3本分下がった筋肉の一番盛り上がったところ。
胃腸の働きを整え体力と気力を充実させる。
☆アロマ☆リラックス
休息から排卵期にかけて体の機能や能力をアップさせる
カモミール、レモングラス

温め腎の機能アップ
ジンジャー、シナモン

 

☆お茶☆リフレッシュ

十分な睡眠を
リンデン、レモングラス、ローズ、オレンジピール、パッションフラワー

 

 

※※※※※※※③排卵期 ※※※※※※※
☆☆☆おりものが少し増える時期。
気血の流れを良くしましょう(エネルギー代謝や血の流れ)

成熟した卵子は卵胞液などと一緒に、卵胞の殻を破り10~60秒かけて飛び出します。
そして卵管采に吸い込まれて卵管に入ります。
東洋医学では?

「温陽活血」で養生します。

黄体に変化するのを助ける「腎」の力を補うことと、
卵巣から子宮に卵子を運ぶのを助けます。

☆生活面☆何に気をつけたらいい?

・軽い運動を心がけます。
体を動かし体内循環を良くして排卵しやすい状態を作ります。

・体力が必要な大掃除をして、家の中をスッキリさせるのもいいですね。

☆食事面☆何を食べたらいい?

胃腸の働きをよくして
エネルギー代謝を促し、血行を良くする食事が良いでしょう

温性、甘味の食物が勧められます
穀類、イモ類、しいたけ、きゃべつ、だいこん、おくら、かぶ、
とうもろこし、いんげん、豆腐、肉類、そば
にんにく、しょうが、ねぎ、さんしょう

☆ツボ☆押してみよう、温灸もgood

「三陰交」
足の内くるぶしから指4本分上にある。
骨のきわ。月経を整える、婦人科のツボ。

 

☆アロマ☆リラックス

フランキンセンス、サンダルウッド、ラベンダー

☆ハーブティ☆リフレッシュ
ヨモギ茶

 

※※※※※※※④高温期※※※※※※※

☆☆☆この時期はイライラしたり落ち込んだり情緒不安定位になりやすい。
できるだけ、心のリラックスをしましょう。

 

黄体期、子宮内膜分泌期

プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が促進され、体温は上昇する。
平均36.7~36.8℃。子宮内膜はさらに十分な厚さに増殖されます。
東洋医学では?

「陰陽養陰」「理気疎肝」で養生します。

体を温め、黄体ホルモン分泌を促進し、
子宮内膜をふかふかに軟らかく厚くします。
その後、気の流れを整えPMSを防ぎます。
☆生活面☆何に気をつけたらいい?

・黄体ホルモンの分泌が増加する時期で、情緒が不安定になりやすいです。
ホルモンバランスの乱れで、黄体ホルモンが多くなりすぎると
イライラしやすかったり、落ち込んだりします。

心身のストレスを上手に納めましょう。

ヨガはおすすめ。深い呼吸でリラックスすることができます。

深呼吸をおこなうとセロトニンという

幸福を感じる物質が脳内から放出されることが科学でも実証されています。

さらにヨガは全身をほぐす、ストレッチ効果もあります。

筋肉や腱を伸ばしたり、適度な刺激をあたえるとエンドルフィンという
これも幸福を感じる物質が放出されるので、

ヨガをすると脳は幸せ~~となるようにできています。
☆食事面☆何を食べたらいい?
日常の食事に香りのある食べ物、飲み物を取ると
ストレスが発散できリラックスします。
柑橘類、しそ、パセリ、みつば、
春菊、にんにく、生姜、カリーなど
☆ツボ☆ 押してみよう

「ダンチュウ」
左右の乳頭を結んだ中心部。
胸の中央部。
軽く押さえながら、深呼吸することで
気が整います。
ストレス緩和、うつ改善つぼ

☆アロマ☆リラックス

精神の安定化作用
ベルガモット、ネロリ、ラベンダー、ゼラニウム

むくみを感じたら
ジュニパー、ゼラニウム
☆お茶☆リフレッシュ

ジンジャー、シナモン、カモミール、 チェストツリー、 ヤロウフラワー など
PMSに処方されたブレンドティーパックを利用するにもいいですね。

和ハーブ、ヨモギ茶がおすすめです。

 

月経周期による体調の変化を把握し、

楽しく快適にすごしていきましょう!

生活習慣、食事、運動に気をつけながら

アロマ、お茶、ツボ押し、セルフ灸など取り入れてみてはいかがですか?

自分自身を知るきっかけにもなりますし、

そこからの楽しみも増えると思います。

 

 

 

京都薬用植物園

癒されながら勉強しました

実際に見て、触れることの大切さ

武田薬品工業株式会社の

京都薬用植物園の一般公開研修に行ってきました。

大阪アーユルヴェーダ研究所の

石垣島薬草研修に参加できなかったので、

近畿圏で薬草園を見学しに行きましょうということがきっかけで、

イナムラ先生もおすすめの植物園に行って参りました。

世界各地の民間ハーブ、香辛料、漢方処方園など

ふだんなかなかお目にかかれない

植物がたくさん育てられていました。

実際に見て、触れて、匂いを嗅いだり

絵を書いて覚えていく。

自分も試してみる。

テキストだけでは学べない分野だなと痛感しました。

植物園はていねいかつ完璧にお手入れされていて、

職員の方の本気さと愛を感じました。

植物や自然に癒されたステキな一日でした。

次回は9月、11月に開催する予定だそうです。

普段は一般公開されていないので、

事前のお申込みが必要です。

次回また行こうと思います。

 

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ホルモンバランスを整える暮らし方 ライフステージ東洋医学編

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女性特有の様々な不調は多くの方の悩みとなっています。

20代30代は月経に関連するお悩み、妊娠、出産という大仕事があり

40代50代は閉経に向けてのホルモンバランス・更年期のお悩み

60代以降の閉経後も、今までのホルモンバランスに関係してきた
婦人科以外の不調や疾患もでてくるので
生涯大きく関わりあっていくことになります。

女性はどのライフステージにも婦人科を大切にすることが
健康美のカギとなります。
東洋医学では女性の生涯を7の倍数をサイクル
大切な変化を迎えると考えます。

男性の場合は8の倍数で考えられています。
東洋医学が考える女性のライフステージ
個人差があるので数字は±3歳おおよその目安としてください。

 

・7歳 成長が盛んになり歯が生えかわり、髪が伸びる。

 

・14歳 初潮を迎える。
思春期になるとホルモン分泌が盛んになり、

体つきも女性らしく丸みをおる。

成長の急激な変化のため、心身は不安定になりやすい。

 

・21歳 体の成長とホルモン分泌・月経周期がともに整い成人となる。

親知らずが生える。

 

・28歳 生殖機能がピークとなる。

卵巣機能が最も活発に働き、

女性ホルモンの分泌も盛んで妊娠に適した体となる。

心身ともに充実し、女性としての魅力も充実するので、

生殖能力的にピークの時期となる。
肉体的にも精神的にも落ち着いているので

妊娠出産するのにちょうどよい成熟期を迎える。

 

 

・35歳 緩やかな下り坂へ。
女性ホルモンの分泌は盛んだが、成熟期から緩やかに下り坂へ向かう。
20代の頃と比べると疲れやすく、疲れが取れにくくなる。
シミやくすみなど肌トラブルが気になり始め、髪も乾燥し始める。
全身の新陳代謝も低下し痩せにくくなる。

 

・42歳 衰えを自覚し始める。
卵巣の働きが低下し、女性ホルモンの分泌も徐々に低下し始める。
この時期は成熟期から更年期に入る変化の多い年代であり、
急にのぼせるなど、人によっては更年期のような症状が現れる。
顔のしわ、たるみが気になりはじめ、髪に白髪が出はじめる。

 

 

・49歳  閉経を迎える

卵巣から分泌される女性ホルモンがストップし、更年期を迎える。

閉経や子供の独立で寂しさを感じたり、めまいやのぼせ、
発汗などの更年期症状が現れたりと心身共に変調がみられる。
腹部に脂肪がつきやすくなり、下腹部が出はじめる。

 

 

・56歳    閉経後もまだまだ人生は続く
日本人の平均寿命は85歳を超え、50代からの人生もまだまだ楽しめます。

そのためにも、心と体の健康を維持したい年代です。
閉経後以降は女性ホルモンの分泌が急激に減少し
生活習慣病にかかるリスクが高まるので、
適度な運動・十分な睡眠・栄養のある食事にきをつけ

老化や病気予防につとめましょう。

 

 

 

元気な高齢者でいる養生法

これは私見ですが、治療をさせていただいている中で思う

元気な高齢を迎えておられる方の共通点

・自分の歯で食事ができる
・足腰がつよい
・前向き

特に歯は重要だと思います。
自分の歯で食事ができることは、免疫にも関係すると思われます。

 

☆ポイント☆

・ライフステージを知ることで、心身の変化を理解し準備しましょう。

・年代、体力、季節に応じて生活習慣や食事、運動など体調管理をしましょう。

・小さな不調は早めに改善し、症状を悪化させない。
・20~30代の不摂生は40代以降の体調に影響するため、
若いうちから養生しておきましょう。

 

間違った食生活、無理なダイエットはやめましょう。

骨カルシウムの吸収代謝、肝臓、心臓に負担がかかりますし、

脳に栄養がいかずに、心身のバランスを崩してしまいます。

 
・40代以降は体力や心、ホルモン分泌も徐々に低下傾向にあるため、

無理をせず体力に応じた生活をする。よく運動し、食生活、睡眠

生活習慣全般を見直す

 

☆日常生活でのポイント☆

心身の休養サインを見逃さない

 

睡眠をとった翌日も疲労感が続く場合は

早めの休養、リラックスが必要です。

精神力で無理を重ねることは、不調を悪化させます。

 

☆養生ポイント☆

 

基本とも思えることがとてもとても大切です。

特別なことをする必要はありません。

まずは
睡眠、排泄、食事

睡眠は快適に必要分とれていますか?

排泄は滞ることなく順調ですか?

バランスの良い食事はとれていますか?
上手くいっていない方は呼吸、姿勢、心のあり方を
見直してみましょう。
自律神経が整います。

呼吸が浅くなっていませんか?

姿勢が崩れていませんか?

呼吸と姿勢が整えば、心が整います。

心が疲れていませんか?

養生の基本が整うことで、健康美は守られます。

基本を整える事は、なかなか難しいですが、
しておいた方がいい努力です。
最後にインド医学のアーユルヴェーダの智慧もご紹介させてください。
精神のために有益な食べ物があります。

・真実を話す(穏やかに相手が率直に理解できるように話します)

・常識をわきまえる

・常に気性が穏やかである

・酒、たばこ、房事から遠ざかる

・喜怒哀楽の感情をコントロールする

・いつも冷静沈着な行動をする

・他人の欠点よりも良い点を褒める

・他人に喜ばれるように話す

・他人の意見、考えを尊重する

・自己中心主義を避ける

・品行方正に務める

・他人の援助を楽しむ

・神の存在を信じ協議を毎日自覚する

・神、神職者、師、両親、賢者を尊敬し、喜びを見いだす

 

心に最高の栄養をつけ、豊かな人生を送りたいですね。

 

 

 

 

 

更年期障害の鍼灸治療 東洋医学的な考え方

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更年期障害とは女性の閉経前後に起こる不定愁訴のことをいい、

 

東洋医学では女性特有の不定愁訴の総称を「血の道症」と呼びます。
更年期障害は「血の道症」の一つとして考えます。

 

更年期の症状は20代、30代をどのように過ごしてきたかによっても

症状の現れ方に変化があるようです。

ライフスタイルや健康状態、多忙、過労、心身ストレスなど

早めに見直しや改善をはかり、

美しく豊かに年齢を重ねていきたいものですね。
鍼灸治療は更年期の不調改善にも効果的で、
症状の緩和を早めることができます

 

更年期障害の一般的概念
更年期障害とは老化に伴って、女性ホルモンの分泌が減少し
心身の諸機能の不調和がおこり、自律神経失調症の症状があらわれることをいう。

女性の更年期の年齢は、40~50代で初潮・出産数などから個人差がある。

症状としては、イライラ、興奮しやすい、落ち込み、疲労感、汗をかく、神経質、抑うつ、物忘れ

頭痛、ほてる、熱感、口が乾く、冷え症、めまい、ふらつき、動悸、息切れ、腹張、手足のしびれ

感覚がい鈍い、皮膚にアリがはうような感覚、肩こり、腰痛など

 

更年期の東洋医学的概念

更年期の不調は、”五臓の老化”と”気血”が関係している。

・更年期の五臓の老化

「腎」「肝」「脾」「心」

人間の発育・成長・成熟・老化は「腎」が主っているため、
更年期の不調の基本的治療は「腎」の状態を良くすることになる。

 

ー「腎」のポイント ー

腎の主な働きは、「精」と関わっている。
両親から受け取った精は「腎」に貯蔵されており、
生まれてから生涯を終えるまでの身体の健康の源になっている。
「腎」の働きを良くするためには、精を補うことが重要である。
「腎精」には「腎陰」と「腎陽」が生じる。

 

「腎陰」は身体の成長・性機能の発達・骨の丈夫さ・記憶力・聴力・老化などと関わっている。
「腎陽」は呼吸の安定・水の代謝・尿の生成と排泄・便の排泄などと関わっている。

腎が弱くなると、成長発達が遅くなったり、老化や記憶力の低下が早まったり、

また不妊症、不育症、生理不順や呼吸、尿、便の異常などが現れる。

 
「腎」を基本としながら「肝」「脾」「心」の状態を調整していく。
また五臓を栄養している”気血”の調整も同時に行う。

 
「肝」は疏泄を主り、気血の循環に働きかけ自律神経の症状に関係する。
子宮をまとっており、月経、妊娠、ホルモンバランスを関係する。

 

「脾」は飲食物を栄養物質に変換し、気血を生化する。消化機能や血液量に関係する。

 

「心」は血液の流れと脳の働き・精神活動に関係する。動悸、不安、胸苦しさなどの症状に関係する。

 

 

ー 医食同源・薬膳食養生ポイント ー

日本人の場合は、和食で旬の食材を取り入れながら新鮮な食物を選択する。

一つの食材や好きなものに偏らない。

特別な疾患がみられない場合メニューは厳しくしなくてよいが、

3日間隔の食事内容で主菜・副菜・汁物、食材の

バランスに偏りがないかチェックする。

体質ごとの食材アドバイスは、そればかりに偏るのではなく

少量を取り入れていくようにする。

腹八分で咀嚼回数を多くし、消化機能に負担をかけないようにする。

週に一度くらいは家族や友人と楽しい食事をする

巷で健康に良いとされる食品も、東洋医学の体質によっては避けたほう
が良い場合が多々見られます。
症状を悪化させている原因になっていることもあるので、
気になることはご相談下さい。

 

 

ー更年期障害の代表的な体質は4つにわけられますー

 

①腎虚証(腎気虚が進行し腎陽虚となる)

 

②肝気鬱結証(肝気鬱結により血流が滞ると気滞淤血となる)

 

③肝腎陰虚証(腎陰虚が進行し肝腎陰虚となる)

 

④脾気虚証
では、一つ一つの体質の特徴と治療法を見てきましょう
当てはまるチェックが多いものが体質傾向としてみられます

 
①腎虚症(腎気虚が進行すると腎陽虚となる)

症状チェックポイント

 

腎気虚
・足腰がだるい

・頻尿

・尿が透明

・残尿感

・夜間の頻尿

・生理不順

・経血量が少ない

・経血の色が薄い

・おりものが多い

 
さらに症状が進むと腎陽虚となる

 

上記の症状に加えて

・足腰の痛み

・手足の冷え・むくみ

・寒がり

・精神不安定

・顔色がくすむ
原因:生まれつき虚弱体質、過労、ストレス、加齢などにより腎の機能が低下し、

さらに更年期による女性ホルモンの乱れ低下がおこることで

温めたり、栄養する力が減少していおこる。

 

治療:腎の陽気が充満されるように補法を行い、温煦機能の改善をはかる。

腎の機能が充実することにより、加齢によるホルモンバランスの乱れが改善される。

益気温腎補陽。

 

食養:にら、くるみ、唐辛子少量、コショウ少量、エビ
穀類、イモ類、豆類、キャベツ、いんげん、カリフラワー、カボチャ、しいたけ、はちみつ、
とりにく、牛肉、カツオ、イワシ、たら、さば、太刀魚
冷えを回避するため、生ものは控え、火を通した温かい調理法が望ましい。

 
注意する食材:にがうり、冬瓜、セロリ、なし、りんご、すいか、緑茶
豆腐、生もの

 

 
②肝気鬱結証(肝気鬱結により血流が滞ると気滞淤血となる)

症状チェックポイント

 

・うつ

・イライラ

・怒りっぽい

・頭痛(刺すように痛むと気滞淤血)

・めまい

・口が乾燥し喉が渇く

・ため息

・両肋骨あたりが張るように痛む(刺すように痛む)

・食欲不振

・生理不順

・生理痛

・血塊がある

 
原因:主に心のストレス、悩みなどによる情緒不安定が原因となる。

それらが慢性化することによって精神刺激となり、肝の疏泄機能を乱して発症する。

情緒の乱れによって肝の伸びやかな性質を失い、

気の停滞がおこる。

さらに更年期による女性ホルモンの乱れ低下がおこることで、

肝の疏泄のコントロールができなくなり肝気が発散されず

体内で停滞した状態にあるため心の状態に不調がみられやすくなる。

 
治療:うっ滞した肝の疏泄を良くする。肝気理気解鬱。

情緒が安定するように肝・心・腎経の調整を行う。

 

養生:悩みや、我慢、ストレスを抱え込まないようにし、

その場で感情の高ぶりを鎮める方法を準備しておく。

深呼吸、アロマテラピー、ハーブティー、ストーン、花、好きな写真、マントラなど

 

また心の整理をするために気持ちをノートに書くにも勧められる。

 

一日の始まり・終わりに数分瞑想をして静かな心を養い”利気・調気”をする。

 

食養生:旬の食材と和食を中心に

そば、たまねぎ、大根、チンゲン菜、くわい、らっきょう、

柑橘類、エンドウ豆、ジャスミン、大葉、陳皮

香りのある食材は肝気の停滞を改善する

 

注意する食材:消化しにくいもの

 

 

③肝腎両虚証

 

症状チェックポイント

・目の疲れ・乾燥

・元気がない

・物忘れ

・耳鳴り

・めまい

・のぼせ

・ほてり

・足腰がだるい

・生理不順

・不眠症

 

原因:心身のストレス、疲労や睡眠不足の長期化、老化、虚弱体質、

汗のかきすぎ、大量出血などによって陰が不足する。

陽が過剰になり「肝」「腎」のバランスが失調した状態。

 

「肝血」が「腎」を養い「精」を生成し、「腎精」が「肝」を滋養して「血」を生成

する。

それらの働きが弱くなり、内熱が出現し、肝気の疏泄や腎の蔵精機能をさせる。

 

肝血と腎精は同源であるため、肝腎は同時に陰虚が現れやすい。

一方が衰えると、もう一方も衰える性質がある。
治療:肝と腎の両方の陰を補う。滋陰養血補腎。
虚熱をとりのぞき、加齢によるホルモンバランスの乱れを改善する。

 
養生:マイナス思考にならず前向きに考える。

悲しみに沈みこんだり、逆に競争心を駆り立てないように心を穏やかに保つ。

過労をさけ、規則正しい生活と睡眠を十分にとり陰を養う。

陰を補うのは時間がかかるため、焦らずにゆとりある日常を心がける。
食養生:旬の食材で和食を中心に

山芋、セロリ、白菜、あわ、レモン、梨、キウイフルーツ、バナナ、

ごま、白きくらげ、蜂蜜、乳製品、豆腐、ゆば、卵、豚肉、

 

ツバメの巣、鴨肉、魚介類、カニ

 

注意する食材:胃腸の粘膜に潤いが少ないためしにくいもの、香辛料は避けた方が良い。

ねぎ、しょうが、にんにく、にら、らっきょう、とうがらし、鶏肉

 

④脾気虚証
症状チェックポイント

・顔色が黄色い

・息が切れる

・呼吸が浅い

・声が小さい

・四肢の倦怠

・痩せる

・食欲がない

・胃腹張満

・下痢しやすい

・月経不順

・不正出血

・慢性胃腸炎

 

原因:過労、飲食不節、思慮過多、加齢や病弱な体質など

によって消化機能が低下した状態。水分代謝も停滞している。

治療:消化機能の増強をはかる。益気健脾。

消化機能をはかり、胃腸管の栄養物質を体内へ受容できるようにする。

 

養生:過労をしない。考え込んだり、心配事を多くすると

消化機能が弱くなるため、悩みを深くもたないこと。

冷やさない。適度な日光浴。

音楽、漫才、演劇鑑賞や趣味などを楽しむ。

 

食養生:穀類、山芋、キャベツ、カリフラワー、いんげん、豆類、

栗、蜂蜜、シイタケ、鶏肉、牛肉、スズキ、イワシ、ナマガツオ

注意する食材:生もの、油っこいもの
以上が更年期症状の体質解説になります。
体の女性ホルモンの減少にともない、以前のように精がでなかったり
不定期に心身の不調が出やすくなります。

 

しかしそれらは年齢を重ねる上で自然なことですから、

無理のないように体質や体調にあわせて

日常生活を楽しみましょう。

 


 

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